Articles/Zaurus で Debian - Part 3

出典: Knatech

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Part 3 では、Qtopia で動く X システム X⁄Qt を導入し、GUI 環境で Debian を利用できるようにします。

icewm on Qtopia
icewm on Qtopia

このページで解説する内容は以下のとおりです。

  • X/Qt のインストール
  • ウィンドウマネージャのインストール
  • icewm/ROX-Filer の動作確認
  • その他の応用

目次

X/Qt のインストール

Qtopia 用の X サーバである、X/Qt インストールします。X/Qt はネットワーク経由でインストールが可能です。

Qtopia のメニューより、[設定] -> [ソフトウェアの追加/削除] を選択します。

ダイアログが表示されたら、[ネットワーク経由でソフトウェアを...] をクリックします。

Image:Articles_zaurus_debian_qt_setup_11.png 右下の設定ボタン (スイッチのアイコン) をクリックします。
Image:Articles_zaurus_debian_qt_setup_12.png [新規サーバー] をクリックし、サーバ情報を入力します。

[名前] に「XQt-2」、[URL] に以下の URL を設定します。

名前を「X/Qt」のようにスラッシュを含めると、正常に動作しないので注意してください。

「XQt-2」を選択してから、[OK] をクリックすると、パッケージの一覧が更新されます。

Image:Articles_zaurus_debian_qt_setup_13.png 下記のパッケージを選択状態にします (箱が開いたアイコンにします)。
  • fontconfig
  • xbase-clients
  • xbase-etc
  • xlibs
  • xqt-fonts-100dpi-iso8859-1
  • xqt-fonts-75dpi-iso8859-1
  • xqt-fonts-misc
  • xqt-fonts-ttf
  • xqt-server
  • xqt-startup-scripts
  • zlib

[OK] をクリックして、これらをプログラムエリアにインストールします。

ウィンドウマネージャのインストール

ウィンドウマネージャには様々な種類がありますが、ここでは動作が比較的軽い icewm を導入することにします。また、ファイルマネージャとして ROX-Filer もインストールします。

debian 環境にログインしていない場合は、ログインしておきます。

$ startd
zaurus@zaurus:~$

仮想端末のマスタデバイスを作成します。

$ cd /dev
$ sudo ./MAKEDEV ptmx
$ cd ~

X クライアント関係のパッケージをインストールします。

$ sudo aptitude install xbase-clients

次に、日本語フォントをインストールします。

$ sudo aptitude install ttf-sazanami-gothic ttf-sazanami-mincho
$ sudo fc-cache -fv

日本語入力システムをインストールします。

$ sudo aptitude install uim uim-anthy

X 用のターミナルをインストールします。

$ sudo aptitude install rxvt-ml

ウィンドウマネージャの icewm、およびファイルマネージャの ROX-Filer をインストールします。

$ sudo aptitude install icewm
$ sudo aptitude install rox-filer

完了にはしばらく時間を要します。

セッションの起動スクリプトを root 権限で作成します。

/usr/local/bin/session-wrapper:

#!/bin/sh
 
. /etc/profile
 
export LANG=ja_JP.eucJP
export DISPLAY=:0.0
 
icewm-session
$ sudo chmod +x /usr/local/bin/session-wrapper

samba などのデーモンを起動させたい場合は、このスクリプトに追記していくとよいでしょう。

つづいて、ウィンドウマネージャ icewm の起動スクリプトを一般ユーザで作成します。

$ mkdir .icewm

~/.icewm/startup:

#!/bin/sh
 
xmodmap ~/.Xmodmap
 
export XMODIFIERS="@im=uim"
uim-xim &
uim-toolbar-gtk -0-41 &
 
rox --pinboard=MyPinboard
$ chmod +x ~/.icewm/startup

icewm と ROX-Filer が連携できるように、icewm の設定ファイルを作成します。

~/.icewm/preferences:

#  Manage root window (EXPERIMENTAL - normally enabled!)
GrabRootWindow=1 # 0/1
 
#  Bitmask of root window button click to use in window manager
UseRootButtons=3 # [0-255]
 
#  Desktop mouse-button click to show the menu
DesktopWinMenuButton=1 # [0-20]
 
#  Desktop mouse-button click to show the window list
DesktopWinListButton=2 # [0-5]
 
#  Desktop mouse-button click to show the window list menu
DesktopMenuButton=0 # [0-20]
 
#  Task bar at top of the screen
TaskBarAtTop=1 # 0/1
 
#  Show workspace switching buttons on task bar
TaskBarShowWorkspaces=0 # 0/1
 
#  Show clock on task bar
TaskBarShowClock=0 # 0/1

~/.icewm/winoptions:

rox.icon: folder
ROX-Filer.layer: Below
ROX-Filer.ignoreWinList: 1
ROX-Filer.ignoreTaskBar: 1
ROX-Filer.ignoreQuickSwitch: 1
ROX-Filer.ignoreNoFocusHint: 1

ROX-Filer の日本語設定を行います。

$ mkdir -p ~/.config/rox.sourceforge.net/ROX-Filer

~/.config/rox.sourceforge.net/ROX-Filer/Options:

<?xml version="1.0"?>
<Options>
  <Option name="i18n_translation">ja</Option>
</Options>

また、スラッシュが入力できない問題に対処するため、キーバインディングの設定ファイルを作成します。

~/.Xmodmap:

keysym comma = comma slash
keysym period = period question

gtk 上のビットマップフォントの使用を無効にします。

~/.fonts.conf:

<?xml version="1.0"?>
<fontconfig>
  <match target="font">
    <edit name="embeddedbitmap" mode="assign">
      <bool>false</bool>
    </edit>
  </match>
</fontconfig>

ここで、Qtopia 環境に戻ります。

$ exit
bash-2.05$

root 権限で Qtopia 側の .xinitrc ファイルを修正します。

/home/zaurus/.xinitrc (末尾にある 2 行を削除):

blackbox
rxvt &

/home/zaurus/.xinitrc (代わりに以下の行を追加):

sudo mount -o bind /proc /hdd3/debroot/proc
sudo mount -o bind /dev/pts /hdd3/debroot/dev/pts
 
sudo chroot /hdd3/debroot su -l -c session-wrapper zaurus

icewm/ROX-Filer の動作確認

X/Qt を起動させるには、startx コマンドを使用する方法と、Qtopia のメニューから行う方法があります。

メニューから起動するときは、Qtopia のメニューから、[アプリケーション] -> [Start X] を選択します。

ただし、初回の起動のときは、エラー出力を確認したほうがよいこともあるので、startx コマンドを使用しましょう。

$ startx
mcookie: not found
xauth: creating new authority file /home/zaurus/.Xauthority
xauth: creating new authority file /home/zaurus/.Xauthority
 
...

X/Qt の起動直後は網模様の画面が表示されます。

しばらくすると、icewm と ROX-Filer が起動します。

上に表示されるタスクバーは icewm のものであり、左端にあるスタートメニューより、インストール済みのアプリケーションを起動できます。

また、タスクバーにあるコンピュータのアイコンをクリックすることで、いつでもターミナルを起動させることができます。

デスクトップ上には [Home] のアイコンがあり、これは、ホームディレクトリのショートカットです。

クリックすると、ホームディレクトリの内容が表示されます。

このデスクトップは、ROX-Filer のピンボードと呼ばれるもので、この上に、フォルダやファイルのショートカットを自由に作成することができます。

その他の応用

デスクトップの壁紙を変更する

デスクトップの壁紙を変更する例です。

以下は変更の方法です。

  • 1. デスクトップを右クリックして表示されるメニューから、[背景を設定] を選択します。
  • 2. 画像が格納されているフォルダを開きます。
  • 3. フォルダから画像をダイアログにドラッグアンドドロップします。

aptitude を使用する

つづいて、アプリケーションマネージャである aptitude を起動する例です。

タスクバーのメニューより、[プログラム] -> [アプリケーション] -> [システム] -> [Aptitude] を選択します。

X/Qt で起動する場合は、マウスカーソルが利用でき、上部のメニュー項目を直接クリックすることができます。

GQview を使用する

つづいて、画像ビューアである GQview を起動する例です。

以下はインストールの方法です。

  • 1. aptitude を起動します。
  • 2. [インストールされていないパッケージ] -> [graphics] -> [メイン] -> [gqview] を選択し、[I] キーを押します。
  • 3. [G] キー押した後、確認画面で [G] キーを再度押して、インストールを開始します。

起動する場合は、タスクバーのメニューより、[プログラム] -> [アプリケーション] -> [ビュワー] -> [GQView] を選択します。

Iceweasel (Mozilla Firefox) を使用する

つづいて、インターネットブラウザである Iceweasel (Mozilla Firefox) を起動する例です。

以下はインストールの方法です。

  • 1. aptitude を起動します。
  • 2. [インストールされていないパッケージ] -> [web] -> [メイン] -> [iceweasel-l10n-ja] を選択し、[I] キーを押します。
  • 3. [G] キー押した後、確認画面で [G] キーを再度押して、インストールを開始します。

起動する場合は、タスクバー上の青いイタチのアイコンをクリックするか、メニューより、[Mozilla Firefox] を選択します。

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